PS5よりもゲーミングPCを買った方がいい理由!PS5とPCを徹底的に比較しながら解説
先日PS5の値段や発売日が正式に発表されましたね。デジタルエディションは39,980円とかなり安価に発売されることはとても衝撃的でした。本体だけでは赤字なのではないかと疑うレベルの価格設定にSonyの企業努力が感じられます。
しかし今回の発表で、PS5を買うべきかゲーミングPCを買うべきか悩んでいる方というのも多いのではないでしょうか。
結論から言いますと、私は断然ゲーミングPCをおすすめします。
その理由を、両者を比較しながら細かく解説していきたいと思います。
PS5の性能は既にミドルレンジ
まず一番重要なのは性能がどの程度なのかということです。一言で性能と言ってもCPU、GPU、フレームレートなどさまざまなものがありますが、今回はゲームのプレイに関わる重要な要素を総合的に見ていきたいと思います。
また、性能についての解説は以下の記事で詳細に解説していますので併せてそちらもご覧いただくといいと思います。
GPU性能は既にミドルレンジ並み
まず触れたいのはGPU性能についてです。実はGPU性能に関しては既にミドルレンジ(中間)ほどの性能でしかなくなっています。
私は、PS5のGPU性能というのは一般的なGPUと比較すると「RTX2070(Super)」あたりの性能ではないかと考えています。これは既に発表されているTFLOPSという処理速度をはかる一つの単位から考察できます(細かい考察は上の記事で解説しています)。
そしてこの「RTX2070」というのは既に2年以上前に発売されていて、その時点でミドルハイに位置するGPUになります。後発の「RTX2070Super」でもハイエンドモデルの「RTX2080ti」には大きく劣る性能です。
さらに、NVIDIAのGPUは既にRTX3000シリーズ(Ampere)のハイエンドモデルが発表、発売されており、RTX2000シリーズと比較すると同グレードで1.4倍以上の性能向上やレイトレーシングコアの4倍増など、一線を画す性能を有しています。のちに「RTX3060」などのミドルレンジモデルやローエンドモデルも登場予定で、こちらも少なくともRTX2070Super以上の性能になることは確実でしょう。
また、AMDも後継のGPU(RDNA2)を10月に発表予定で、既に現在のGPUは世代遅れになりつつあります。
つまり、現時点でさえミドルレンジな性能しかないということは年々スペックアップを重ねるPCと比較するとすぐに低性能な過去の遺物になってしまいかねません。
120fpsは既に標準になりつつある
PS5で一番の特徴は4K、120fpsに対応していることです。しかし、前項でも解説した通りPCのGPU性能が大きく向上しており、100fps程度を出せることというのは当たり前になりつつあります。ですので数年後には240fpsなどのさらに高フレームレートでプレイする人も大幅に増えてくると予想でき、その時点でPS5はどんどん遅れを取っていくことになります。
4Kで60fps以上というのはほぼ不可能
4Kのゲームプレイでは大きくGPU負荷が上がりますが、現時点では「RTX2080ti」ですら設定を上げると4K60fpsでプレイ出来ないゲームがあるくらいです。
それをPS5程度のGPU性能で達成するのはほぼ無理でしょう。4Kでグラフィック性能を極端に落とすというのは本末転倒ですし、やはり4Kで快適にプレイしたければ最新のパーツを使用したPCが必要になります。
また、NVIDIA製のGPUで組んだ場合は対応するゲームであれば次項で紹介するDLSSを使用することで大幅に処理を軽減することができ、4Kでのプレイを助けてくれます。
最新技術に対応出来ていない
NVIDIA製のGPUにはDLSSというAIを使用して高フレームレート化や高画質化を行うという機能が搭載されていますが、これはPS5にはありません(PS5はAMD製のGPUを採用しているため)。
また、NVIDIAは今回RTX3000シリーズで大きくレイトレーシング性能を上げてきましたが、PS5に採用されるGPUの状況を見てもRTX3000シリーズ並みのレイトレーシング機能を備えているとは思えません。
数年も経てばさらにどんどんと最新技術が出てくると予想されますが、それに対応することも出来ません。
PS5は柔軟性がない
前項ではPS5の性能にフォーカスしましたが、次に見ていきたいのは柔軟性についてです。
PS5とPCはゲームをやるうえでは比較対象に上がりますが、その性質は大きく異なります。その違いを解説します。
PS5はあくまでゲーム専用機
ゲーミングPCというのはもちろんPCですから様々なことに活用が可能です。
例えば、ゲーマーなら一度は考えるゲーム実況などの動画を編集することも可能ですし、撮影や配信なども細かく設定を調整できます。
また、複数画面にデスクトップを表示してゲームをプレイしながら横でYouTubeを見たり、ブラウザで調べものをしたり、Discordで友達と会話したりなど好きな作業を同時に行えます。
他にもスマートフォンと連携したり、ペンタブレットやオーディオインターフェース、その他様々な周辺機器を活用することで無限にできることの幅が広がります。
ゲーミングPCというのはその性質上PCの中でも高性能な部類になりますので、大抵の作業を快適にこなすことが出来ます。
反対にPS5はゲーム専用機ですので、一応配信は出来たりしますがPCのように柔軟に様々なことを行うのは難しいです。
PS5はパーツ交換等でスペックアップすることが出来ない
PCは購入から数年経って新しいパーツが出ると、性能の高い最新パーツに交換することが出来ます。
例えば最高グラフィックでゲームを楽しんだり、新しい環境(4Kや240fps)でプレイするために自分に合わせていつでもパーツを交換することが可能です。パーツ単位で交換可能なので毎度買い替えるほどの費用は掛からないし、予算に合わせて買い替えるパーツを選ぶことも出来ます。
逆にPS5ではPS5 Pro(仮)などの新型が出ない限り性能を上げることはできず、もし出ても(恐らく)基本的な設定(フレームレートなど)は変わらないでしょう。
更に必ず買い替えという形になるため無駄が生じます。
まとめ
PS5はPS4などの今までのゲーム機との比較や値段だけを見ると魅力的に見えますが、PCはそれ以上に魅力や利点が大きいです。今までPS4でゲームをしていてPS5への移行を検討している方は、是非ゲーミングPCの購入も検討してみて下さい。
ゲーミングPCは高いと思われがちですが、流石にPS5までとはいかなくてもかなり安く自作することも可能です。以下の記事では格安でApex Legendsなどのゲームで144fpsを出せる構成を紹介していますので、もしよければ参考にしてみて下さい。