RX 6900 XTはRTX3090並の高性能!RX 6000シリーズが公式発表。Big Naviは性能でも価格でも競合を圧倒する!
本日10月29日、ついにRadeonの最新シリーズであるRX 6000シリーズが発表されました。
今回発表されたのは「RX 6900XT」、「RX 6800XT」、「RX 6800」の三つのGPUです。
リーク段階ではRTX3070~RTX3080の間程度と噂されていることが多かったですが、実際にはRX 6900XTはRTX3090に並ぶ超高性能なGPUでした!
また、今世代からはGeForceと同様にレイトレーシングに対応します。
以下がそのラインナップです。
GPU | Radeon RX 6900XT | Radeon RX 6800XT | Radeon RX 6800 |
---|---|---|---|
コア数 | 5120(80CU) | 4608(72CU) | 3840(60CU) |
レイトレーシングコア数 | 80 | 72 | 60 |
ゲーム周波数 | 2015MHz | 2015MHz | 1815MHz |
ブースト周波数 | 2250MHz | 2250MHz | 2105MHz |
ビデオメモリ | GDDR6 16GB | GDDR6 16GB | GDDR6 16GB |
メモリ速度 | 16GB/s | 16GB/s | 16GB/s |
メモリ帯域 | 512GB/s | 512GB/s | 512GB/s |
メモリバス幅 | 256-bit | 256-bit | 256-bit |
Infinity Cache | 128MB | 128MB | 128MB |
消費電力 | 300W | 300W | 250W |
価格 | $999 | $649 | $579 |
発売日 | 12/8 | 11/18 | 11/18 |
次に、発表されたベンチマーク結果などをもとにその性能をGPU別に見ていきます。
RTX3090と同等性能のRX 6900XT
RX 6900XTの競合はRTX3080ではなくRTX3090となり、実際のベンチマークでも同程度以上の性能を見せつけました。
以下がそのベンチマークです。
RTX3090との比較が発表されたベンチマークは10タイトルで、そのうち5タイトルでRTX3090以上のパフォーマンスを発揮するようです。
この10タイトルでは完全に互角といえる結果になっていますね。
しかし価格はRTX3090の$1,499に対しRX 6900XTはなんと$999と、競合より$500ドルも安いというのですから衝撃です。
ほかにも、消費電力はRTX3090の350Wに対してRX 6900XTは300Wと低消費電力です。
唯一、VRAMの容量はRTX3090が24GBであるのに対し6900XTは16GBで負けています。
しかしいくら4Kといえど16GB以上のVRAMが必要になるケースというのは皆無と言ってもいいでしょう。
発売日は他の2つより遅く、12月8日です。
RTX3080同程度以上のRX 6800 XT
RX 6800XTの競合はRTX3080となります。
ベンチマーク結果では、RTX3080を上回る結果を見せつけました。
10タイトルのうち8タイトルで競合に勝利をおさめ、RTX3080を超えるパフォーマンスを発揮するようです。
また、VRAM容量も16GBあり、10GBのRTX3080に比べても4K、高画質設定でのゲームに優位であると言えます。
価格は競合の$699に対して$649と、$50安いです。
発売日は11月18日です。
RTX3070を超えるRX 6800
RX 6800は価格、性能からして現時点では明確な競合がいませんが、RTX3070とRTX3080の中間に位置する存在と言えます。
ベンチマークでは明確にRTX3070を上回り、そのパフォーマンスの高さを見せつけました。
発表されたRTX3070との比較では全てのタイトルでRTX3070を上回り、完全勝利しています。
RTX3070とRTX3080の間には大きな差があり、その差を埋める形で登場したと言えるでしょう。
VRAMは上位と変わらず16GBあるため、8GBのRTX3070では心許ないと考えている方も安心して購入できますね。
価格は$579と$499のRTX3070に比べると上ですが、位置づけや性能差を考えると妥当と言えるでしょう。
発売日は11月18日です。
まとめ
今回、ついにGeForceと性能で渡り合えるRadeonが発表されました。
今まではミドル帯でコスパ勝負をすることが多かったですが、もうコスパのAMDという感覚は過去のものになってしまうかもしれません。
実は今回はあまり期待をしていなかったのですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
唯一気になった点はレイトレーシングの具体的な性能についての言及がなかったことです。
もしかするとレイトレーシングについてはアピールできるほど高性能なものではないのかもしれません。
対応タイトルでレイトレーシングを使って高画質なゲームを楽しみたいという目的の人は実機レビューなどを見て考えると良いでしょう。
それ以外では高性能であることに間違いはないので、PCを新調しようと考えていた方は、是非この機会にRadeonを検討してみて下さい!