折りたたみスマホに未来はあるのか?Galaxy Foldを筆頭にしたフォルダブルスマホの行く末は?
SamsungのGalaxy FoldやGalaxy Flip、またHTCが山折りの折りたたみを可能にしたスマホの特許を取得したことで、いま最も酷評されている話題になっているフォルダブルスマートフォン。
それらが将来的に流行するのかどうかをメリット・デメリットを挙げて考察していきたいと思います。
折りたたみスマホのメリット・デメリット
メリット
1.コンパクトで、ポケットなどに収まりやすい
折りたたみスマホのたったひとつの最大のメリットと言えば、折りたたむことによって縦幅や横幅が小さくなり、持ち歩く際に小さいカバンやポケットなどに収まりやすくなることです。
現在主流のスマホはGoogle Pixel 4aやiPhone SE2などのコンパクトスマホを除くと、ほとんどが6インチ以上の大画面のものです。むしろ6インチ程度の画面サイズならまだ小さい方で、6.7インチ以上の大画面のものも多々あります(もちろんゲーミング用でなく、普通のスマホで)。
このような時代の流れで、大画面かつコンパクトに持ち歩けるという相反する2つの要素を同時に持ち合わせている折りたたみスマホは市場の需要に対する最適解と言えるかもしれません。
2.複数アプリの同時起動によってマルチタスクな使い方が出来る
折りたたみスマホのもう一つの利点は2画面使えることによる複数アプリの同時利用です。
折りたたみスマホがガラケーと違うのは折りたたむ両面がディスプレイになっているということです。そのおかげで2画面に異なるアプリを起動させてマルチタスクな運用ができるようになります。
折りたたみスマホのデメリット
1.値段が高すぎる
現在発売されているフラッグシップモデルのスマートフォンの平均的な価格設定は約10~12万円となっています。
しかし、それに対して折りたたみスマホである Galaxy Z Fold2は発売時価格がなんと2,000ドル(日本円で約21万円)とおよそ倍になっているのです。これはスマホを折りたたむためだけに使った研究費の影響であり、何か特別スペックアップしているわけではないです。
スマホを折りたたみたい為だけに+10万円、、、いくらなんでも高すぎではないでしょうか?
2.ディスプレイに傷がつく
ほとんどの一般的なスマホのディスプレイにはGorilla Glassなどのガラスが採用されていますが、折りたたみスマホでは基本的にプラスチックが使われています(Galaxy Z Fold2は高いだけあってガラスが採用されています)。
当然ながらガラスよりも傷付きやすいですし、画面割れだけでなく開閉部が故障する可能性も大いにあります。
3.一般的なスマホに比べて圧倒的に重たい
折りたたみスマホは画面が2つになっているため当然重量も増します。
一般的なスマホの重量はGalaxy S20 Ultraが186g(5G対応版は188g)、iPhone11では194gと200g以下であることが多いのに対して折りたたみスマホのGalaxy Fold2は282gと300gの大台に乗ろうという重量です。
いくらディスプレイサイズが大きいとは言え、300g近くの重量ともなれば腱鞘炎などのリスクも無視できなくなるでしょう。
まとめ
確かに折りたたみスマホは大画面かつコンパクトな収納を可能にしたスマホではありますが、折りたたむため、分厚さが出てかさばり、また重量も重く持ち運びに適しているとは言い難いでしょう。
また、2画面運用についても、Androidには画面分割の機能が標準で搭載されているため最近の画面の大きいAndoroidスマホでは2画面に分割して運用することも容易です。
現状普通のスマホでもできる機能も多く、コンパクトさにもあまり魅力が感じられないので今後の折りたたみスマホの展望に期待しましょう。